懐かしさの先
2026.04.15

先日、山桜の入居者様が久しぶりに我が家に出かけられるということで、一緒にお邪魔させていただきました。
ご自宅ではご家族の皆さんが待っていてくださいました。
ご自宅には本当に久しぶりの帰宅・・・
玄関で立っていただいた時のことです。
「じーじ」と後ろから、ひ孫さん、お孫さんが声をかけてくださいました。
その声に反応されたように、そちらに身体を向けようと足を動かしてくださいました。普段は脚を動かすことも大変な方です。
自宅で過ごしていた時は、何万回と通った玄関。
ご家族を見送ったり、、、、
大事にしていた畑に出かけられたり、、、、
そして奥様と「行ってくるよ」「行ってらっしゃい」と会話があったであろう玄関、、、、
ご家族の声に反応された、その瞬間は、まるで物語の一部が始まったような、本当に心温まる瞬間でした。

ご家族が、懐かしい写真をたくさんコルクボードにはってくださり、ご本人に語りかけてくださいました。
ご自宅の隣にある畑は「次は何を作ろうか」とノートに書きながら、計画的にいろいろな作物を育てていたそうです。今は、奥様が大切に守ってくださっていました。
畑から吹いてくる風、自宅の畳の感触、ご家族の声、時折目を開けられて、全身で感じているようでした。

施設で生活するというと、どうしても外とのかかわりが少なくなってしまうと思われがちです。ただ懐かしさや思い出には「先」があります。
たまには懐かしいところへお出かけもいいものですね。
山桜




