ヘルパーが提供する生活支援の1つに「調理」があります。
ひと口に言ってもその支援方法は十人十色。
あるご利用者様は、ヘルパーと一緒に献立を考えて必要な食材を買いに行くところから支援させて頂いています。
限られた時間の中で行うため、買い物に行く日と調理する日はどうしても別日になってしまいます。そのため、献立を一緒に考えたヘルパーと調理担当のヘルパーが異なるのも常。ご利用者様とどのような相談をして、何をつくる計画で何を買ったかを引き継ぎは欠かせません。
この夏は、暑さに負けずに食べられる献立として「冷しゃぶサラダ」のリクエストが続いています。しかし、フタを開けてみると想像の斜め上をいく食材が出てくることもあり、柔軟な対応力が求められます。
↑↑↑ どちらも献立名は「冷しゃぶサラダ」
数回に分けて召し上がることや、カサを減らして量を食べられるようにと野菜を加熱しています。
ヘルパーがイメージする仕上がり図とご利用者様が想像しているものが一致しているとは限らず、茄子やししとうが用意されていた時は油炒めにしてみました。
また、ヘルパーが行う「生活支援」はご本人が持つ力を最大限に活用することも求められます。
何ができるかご利用者様に確認したり、こういう手順でこうするとできますよ!といった助言をしてチャレンジしていただくことを繰り返しています。ご自身でできることが増えることはご利用者様にとってもサポートする側にとっても嬉しいことです。
当初はワカメ1袋分が水に浸かっていてわかめパーティーになってしまったり、様々なハプニングがありましたが、今ではブロッコリーを子房にわけて茹でる、オクラや卵を茹でる、冷凍保存していた肉を解凍するなど下準備をしてヘルパーの到着を待っていて下さいます。
ご希望に沿って調理すればよい、何でもやって差し上げる支援ではないところがヘルパーの腕の見せ所です。