昨年度に引き続き、今年度も静岡県内の社会福祉法人や有限会社等4つの高齢者に携わる団体による法人間研修がスタートしました。
静岡県内の高齢者サービスが連携
静岡県内の高齢者サービスを支える4つの団体、社会福祉法人や企業が手を組み、画期的な合同研修会を開催しています。高齢者サービスは、いまや社会に広く認知された分野であり、その技術やテクノロジーは日々目覚ましい進歩を遂げています。しかし、この仕事の根幹にあるのは「人から人へ」のケア。どんなに技術が発展しても、ITや机上の理論だけでは解決できない課題も存在します。
「人」と向き合うからこその学び:法人間研修の意義
今回の法人間研修の大きな特徴は、他法人で同じポジションやスキルレベルのスタッフが集まる点です。これにより、参加者は自分が所属する事業所やチームの課題を、共に働く仲間として共有しやすくなります。そして何より、参加メンバーが自分ごととして課題解決に協力し、新たな視点や具体的な解決策を見出せるという大きな利点があります。
半年間の実践と議論:11月の成果報告会に向けて
7月にスタートしたこの研修は、約半年間にわたり開催されます。リモートと集合形式を組み合わせた研修とディスカッションを重ね、参加者はそれぞれの課題に対し、深く掘り下げていきます。そして、11月にはこれまでの取り組みの成果報告会が開催される予定です。
駿河会からは5名のスタッフが参加しており、それぞれが所属事業所の課題を深く分析し、その解決に向けて取り組んでいます。この研修は、単なる知識の習得に留まらず、現場での実践と人との交流を通じて、より質の高い高齢者サービスの提供を目指すものです。
高齢者サービスが抱える「人」ならではの課題に対し、今回の合同研修がどのような新しい解決策を生み出すのか、そしてそれが静岡県内の高齢者サービス全体の質の向上にどのように貢献していくのか、今後の進展が非常に楽しみです。